たばた
田端みゆき
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活動報告
2023.09.11

県内調査

9月7日~8日、環境厚生常任委員会の県内調査がありました。、②青森県動物愛護センター、③国立療養所松丘保養園、④函館児童相談所、⑤国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局函館視力障害センターの5カ所に伺い、現状と課題をお聞きしました。

/①青森県環境保健センター

微生物部:青森県の感染症の発生状況がここに集約され、青森県庁のホームページで公開されます。新型コロナウィルス、結核菌、鳥インフルエンザなど病原性の強い病原微生物扱う実験室もあります。理化学部:食品中の化学物質等の試験検査など。県内産の農産物・魚介類等が、食品衛生法の基準に適合しているか、県内に流通している医薬品の品質規格の検査確認、県内流通の食品について表示義務のある特定原材料の検査なども行っています。公害部:大気汚染、騒音検査、十和田湖の水質検査、県内の酸性雨の実態把握など。騒音検査は五カ所あるということでしたが、市川地区の騒音検査については八戸市が行っているとのこと。34名の正規職員と8名の非常勤職員で幅広い分野を担当。/

青森県動物愛護センター

本体施設の来館者数は年間1~2万人で、全国でも多い方とのことでした。当日も中学生のグループや家族連れなど地域に開かれている印象でした。

 令和4年度に入ってきた犬は281頭、うち飼い主に返還されたのは119、譲渡は122、致死処分は36頭。猫の場合は入ってきたのが519頭で、うち譲渡が107、338が致死処分されています。致死処分は平成18年度に比して犬は1/49に激減、猫はおよそ1/5へっても338頭が致死処分というのは本当に悲しい現実です。地域猫のとりくみもされていますが、地域の合意づくりがむずかしい。弘前、五所川原、むつ、十和田、八戸の各保健所が相談窓口です。

国立療養所松丘保養園

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 はじめてハンセン病の療養施設を訪問。園内は1つの町のように作られていますが今では使われなくなったところが数多くあります。国は1907年にハンセン病対策の法律を制定し、患者の強制隔離や断種・中絶による撲滅製作をすすめ、患者やその家族に対する迫害や差別が助長されました。樹木希林さん主演の映画「あん」はハンセン病に対する偏見や差別がいまだにあることを描いています。知れば知るほど、ハンセン病問題のあまりの理不尽さを思います。園内にある納骨堂でお焼香させていただきました。ここも看護師、介護士不足がありました。/

函館児童相談所

 児童虐待件数の推移をみると全国と北海道全体は同じように上昇していますが、函館児相は平成30年をピークに減少しています。何か背景があるか質問しましたが、対応を変えたということもなく、わからないということでした。施設は増改築して、感染症にも対応する部屋もありました。子どもたちの学習の様子も見せていただきました。

国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局函館視力障害センター

 全国6カ所ある国立障害者リハビリテーションセンターですが、北海道東北では函館にあります。かつては100名ほどの利用者がいたとのことですが現在は11名です。就労支援の最年少は18歳、最高齢は57歳。自立支援では47歳から70歳の方。一番多いのは緑内障や網膜色素変性症の中途障がいが7名、先天性によるものは4名。目の病気による後天性の方が多く、他人ごとではないと思いました。膨大な点字図書などあります。活用促進のために、昨年創刊したパンフレット「ahakiあはき」や紹介映像がとてもいい感じでした。これだけの施設が利用されないのはもったいないという感じです。

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